建設業界のトレンドは今後どうなる?
建設系の企業の業績がなんか良いようですが、今後のトレンドはどうなるのか調べてみました。
平成27年度の建設投資の見通しは、過去の推移も含めてこんな感じになっています。
全体的は平成26年度がピークとなり、平成27年度以降は投資は減少しそうです。また、特に政府投資が減少します。民間投資は住宅部分がまだ増える見通しになっていますね。
別の調査として、2019年ぐらいまでは増加するのではないかという結果もあります。こちらは、建設会社の経営者にヒアリングした見通しですね。
2015年の建設市場を基準に長期的(16~25年の10年間)な市場動向を予測してもらった結果、19年までは「増加」または「やや増加」とする回答が多かった。だが、20年を境に「同水準」も含めたこれら回答の割合は減少。20年以降は、「財政健全化に向け公共投資が抑制される」「市場環境の低迷は避けられない」など厳しい市場環境を危惧する声が目立った。長期的には、市場の縮小傾向が続くとの見方が支配的だ。
また、今後の経営課題としては、人材確保や生産性向上が挙げられています。
市場変動や環境変化にどう対応していくかは重要な経営課題の一つだ。アンケートでは、こうした変化への対応策として「現場生産性の向上」や「海外事業の拡大」など10項目を挙げ、特に重要だと思う対応策を5項目まで選択してもらった。その結果、多かったのは「人材の確保・育成」(71人)、「現場生産性の向上」(62人)、「海外事業の拡大」(51人)となった。
恐らく、今後は劇的に業績が上がるということはなく、2~3年後から市場全体が縮小していくのでしょうかね。その際に、人をどう確保しているかが鍵になりそうです。
損切りは自動化する
投資では損切りが非常に重要、というのはみんな口を揃えて言います。本なんかにもよく書いてあるし。
ただ、そんな心理経済学にあるように、簡単に損切りできればみんな苦労しません。人は生まれながらに、以下のような傾向があります。
利益は過大に見積り、 →利益確定を急ぐ
損失は過小に見積もる →損切りを遅らせる
このあたりは、ダニエル・カーネマンを読むと良いです。
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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損切りを効果的に行うためには、この人間本来の特性に勝つ必要があるわけです。
そして、人それぞれ投資スタイルはあると思いますが、僕は日中そんな時間があるわけじゃないし、精神的にも損切りが苦手なのがわかっているので、自動化することにしてます。
やり方は簡単で、「逆指値」で最初から注文を入れておけばいいのです。「○○円以下になったら、○○株売る」という条件を指定して注文できます。それで、株価が下がったら勝手に損切りしておいてくれます。
「稼げる投資家になるための投資の正しい考え方」では、初心者はいかに損を小さくして経験を積むかが重要かが書かれています。
稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓- (Modern Alchemists Series No. 115)
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なので、損切りして資金を目減りさせても、大やけどせずに投資を継続できることが重要なんだな、と最近は改めて思うわけです。それで、また考えて投資にチャレンジすることができるわけですから。
今後、原油価格は上昇するんだろうか
これを読みました。
FRBの利上げで投資戦略はどう変更されるべきか? - Market Hack
石油価格がずっと低下しているとは、恥ずかしながら知りませんでした。
原油先物(WTI)価格の推移は、こちらにまとめられています。
原油先物(WTI)価格の推移をグラフ化してみる(2015年)(最新) - ガベージニュース
要因としてはいくつか挙げられると思うのですが、ある記事によるとこう挙げられています。
暴落した原油価格、年末に向けた展望は? | 週刊東洋経済(経済・政治) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
冒頭の記事に戻り、MarketHacksの内容を読むと、FRBのイエレン議長がスピーチを読み解いています。
つまりイエレン議長自らが、自分の経済学者として、そして中央銀行家としてのレピュテーションを賭けながら「原油価格は今後上がるし、ドル安が来る」と言っているわけです。
なので、石油会社は「買い」で、ドルは「売り」とのことです。ちなみに、原油価格についてはジム・ロジャースが「回復の兆しでは?」ということを10月頃に発言しています。
ロジャーズ氏は1日、シンガポールでのインタビューで「悪いニュースが相次いでいるのに価格が下落しなければ、それは通常価格が底値であり、向きを変える見通しであることを意味している」と指摘。「転換期であるかどうかは分からないが、この状況を非常に注意深く注視している」と述べた。同氏はロジャーズ・ホールディングスの会長で、1999年に商品相場上昇を的確に予測した。 米国の原油在庫は潤沢であるものの、生産は過去8週間のうち7週減少しており、掘削会社はリグ(掘削装置)の半数以上の稼働を停止している。ロジャーズ氏はこうした状況が価格安定につながるとみている。
どうなんでしょうね。
ちなみに、日本の石油会社だとこのあたりになりますね。
JXホールディングス(5020)
出光興産(5019)
コスモエネルギーホールディングス(5021)
東燃ゼネラル石油(5012)
昭和シェル石油(5002)
利益率はどこも直近落ちてますね。あと、売上は大手であるJXホールディングスや出光興産は落ち込んでいますが、他は上昇しているようです。また、出光興産と昭和シェル石油は2016年に経営統合する予定になっています。石油業界も再編が進んでいますね。